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執筆者の写真Ahan magician

”個”と”子”。中学生マジシャン等身大のインタビュー。個として生きる子の親の胸中とは?

更新日:6月26日

「今回はお母さんも一緒にインタビューを受けてもらえるということで、本当にありがとうございます。大志さんにはありのままを、中学生という”大人なような子供のような”感じで。お母さんには”中学生ながらマジシャンとして活躍する子”を持つ親としてお答えしていただければと思います。」


インタビュー様子

※インタビューの様子


みなさんこんにちは!Magish代表のAhanです。


今回は中学生ながらすでにマジシャンとして活躍中の大志さんと、大志さんのお母さんにインタビューをさせていただきました。


中学生マジシャンの展望と、その親の胸中を深掘りしたインタビューです。

※一部内容を加筆、修正しております。

※記事内での文字表現については保護者の方のご同意をいただいております。

 

掘り

〜中学生マジシャン大志〜


中学生マジシャン大志

※A=Ahan、T=大志P=保護者


A.生年月日


T.2010年7月22日

P.13才です。


A.若いなー笑。

いつからマジックを始めましたか?


T.中学1年生の初めの頃。


A.今って何年生ですか?


P.今は中学2年生です。


A.マジシャンを始めようと思ったキッカケは何ですか?


T. ...不登校(小声)

P.いいんじゃない笑。言っちゃえ笑

T.不登校で暇だったからマジックを始めた。それが理由です。


A.おー。ちなみに僕も高校生の時1ヶ月くらい不登校だったから一緒ですね笑

マジックは何からやり始めましたか?


T.最初は輪ゴムとか消しゴムとか。あとペン回しも好きだった!


A.もともと手先で遊ぶのが好きだったんですね。

いま一番得意なマジックは何ですか?


T.トランプとリング。


A.そういうマジックはどうやって学んだり覚えたりしましたか?


T.Youtubeでみて覚えた。


A.ちなみに誰を参考にしましたか?


T.いろんなマジシャンを。

P.例えば誰か言ってあげれば?笑

T.ポンチさんとか、最近はTikTokの韓国人のEdenさんっていうマジシャンにハマってる。Edenさんすごい!

P.私全然わからないですけど。それこそね...、Teruさんとか

T.Ahanさんも。


A.えっ!恥ずかしいw 泣いちゃいそうw


T.まっちさんも、MKさんも。

P.すごい色んな人のやつを見てます。


A.やっぱり色んな人を吸収しているんだなー。

中学校のみんなはマジックをやっているのを知ってますか?


T.中学校でマジックしてます。


A.おー。モテる?笑


T. ...これからw

P.これからだそうですw

 

掘り

〜”個”として生きる”子”の親の胸中〜


保護者へインタビュー

A.お子さんがマジシャンというのはいつ気づきましたか?


P.あのーそれこそ、中学校に入ってすぐ不登校になって、それでいろいろ検査をしたら”発達障害”というのが分かったんです。すごくこだわりがあったりとか、探究心の深さやとか、なにかに集中すると過集中になって「グワァぁぁッ」ってなる。それでYoutubeでマジックをドンドン習得していってました。ねっ?

T.そう。

P.それでこの子はマジックが本当に好きなんだなーっていうタイミングで気づきました。


A.だってまだマジック始めて1年経ってないんですもんね。


P.それこそ去年の親戚の集まりで、輪ゴムマジックとかを見せてたら「じゃあトランプもやってみる?」ってトランプをもらったんですよ。そのトランプから本格的にやり始めてっていう感じですね。


A.マジック道具はどれくらい買ってあげていますか?


P.マジック道具は、トランプ。すごい消耗品なので、トランプはめっちゃ買ってあげてるかな。

T.あとは貰ったりとか。

P.あ、そうだね。あとはもらってるのが多いですかね。大志がマジックを好きっていうのを知って、地元のマジッククラブの先生が大きいリングをくれたりとか。「大志くんこれ使ってみなよ!」みたいな感じでいただいたりしてます。他もいろいろ...、とりあえずいろいろやらせてみようと思って。


A.うらやましいなー笑

ちなみに一緒にマジックはやりますか?


P.私はしない笑。もうしない笑。どちらかというと嫌いかもしれない笑。


A.そうなんですか!?


P.毎日見せられてて笑。毎日毎日毎日...見せられて、それこそリフルシャッフルしてる音でイライラしちゃったりするくらい笑。


A.僕の親と同じ現象だw


P.ご飯作っていると隣で「お母さんちょっと見て!」って言って、「1枚選んで!」ってなって”またー?”っていう感じです笑。


A.お子さんのマジックにアドバイスはしますか?


P.アドバイス...、私しないかなー?


A.見るだけ見るっていう感じですかね?


P.はい。それで毎回驚いて”えー!?”ってなってます。ねっ?笑

T.うん笑


A.自分のお子さんが中学生ながらパフォーマーとして活躍することはどう思っていますか?


P.いやーそれこそさっき言ったんですけど、不登校になって去年の今頃は全然外に出れなかったんですよ。1歩も外に出れなくって今後どうなるのかなって漠然とした不安があって。でもその中でマジックに出会って、みるみる吸収して。そしたらそれを知った学校の方が「大志くんあそこでやってみない?」って場所を提供してくれて。老人ホームとか小学校とか、あとは文化会館とか。このインタビューを受ける前に数えたら、もう20ヶ所くらい色んな場所で披露してて。

だから、うん。この1年ですごい変わった。

小学校の頃から大志はすごい人見知りで、人の前に立つのも嫌がる子だったのに、今じゃ「お母さん、ストリート行きたい!」とか「Ahanさんのライブが終わったら外で練習してみんなに見せたい!」って言うぐらいなんで。マジックがだいぶ変えたよね?

T.うん。

P.だからみんなの前でやってもらうのは、私は、嬉しいです。


A.元々の内気な性格より”マジックが勝った”ってことなのかな?


P.まさにその通りだと思います。マジックのことだったら、みんなの前に出たいし見せたいみたいな。いやもうビックリですよ笑。全然変わりましたから。だから良いキッカケだった思います。


A.いやー...すごいな。それに少し派生した質問です。

習字やそろばんのような”みんながやる中で秀でる”ものと、表現力やクリエイティブ、マジシャンなどの”個として秀でる”もの、どっちが大切だと思いますか?


P.もう全然枠にはめずに、なんだろう...。常識に捉われず、かな。大志は小学校の1年生から6年生までずっとサッカーをやってたんですよ。サッカー少年だったんで漠然と「中学校行ったらサッカーをやるんだろうなぁ」って思ってたんですけど。今は一切サッカーはやらずに、その時は”みんながやってるから、やめないのが美学”じゃないですけど。必死にずっとやらせてたんですけど、結局それで、辛くなっちゃったみたいで。


A.お子さんがマジシャンとして落ち込んだら親としてどんな対応をしますか?例えば失敗したとか。


P.失敗したら、「失敗してもそれも経験だよね。」って言ってます笑。ね?笑

T.うん。

P.「今日全然お客さん来なかったー」とか「全然拍手もらえなかった」とか。まぁ...、それも経験なので。”マジックノート”があって、そのノートに書いたりしてる笑。


A. ...マジックノート?えー、見習わないと笑


P.だからまぁ、失敗も経験かなってところですね。


A.素晴らしいですね。

もしお子さんがそういう失敗をキッカケに「マジックをやめたい」って言ったらどうしますか?


P.そしたらまた全然違うことをやらせたいです。


A.全く違うようなこと?


P.うん、もうドンドンやりたいことチャレンジさせたいかなー。って思います。


A.お子さんが今後”マジシャンとして生きていく”と言ったら賛成するか、反対するか?


P.大賛成です!やりたことだったら親はサポートするだけなので。マジックを辞めても、マジシャンになっても、どっちでも。ね?

T.うん。

P.その去年の時期があるので、それと比べればやりたいっていうことがあれば、それを応援するのみですね。


A.いいねー大志くん!羨ましい!


P.いやーでも去年の大変さがあるから、光と影じゃないですけど。去年がすごい大変だったので。もう死んでました笑。それを見ているからこそ、なんでもやりたいことはやらせたいかな。

 

掘り

〜少年よ大志を抱け〜


中学生マジシャンはどう生きるか

A.初めて人にマジックを見せた時の感覚を覚えてますか?


T.緊張。メッチャ緊張した。だけど今はもう慣れた。

P.たしかに今は全然緊張しなくなったね。

T.普通にパッパッって。で、パッパッて帰る。


A.最初のパフォーマンスの日はお母さんも一緒に行かれましたか?


T.私も行きました。私の方が緊張しちゃいました笑。


A.それはそうですよね笑。では少し深い質問をします。

いつまでマジックを続けるかは決まってますか?


T.ずっとやりたい!


A.マジシャンとしてはいつまで活動したいですか?


T.ずっとやっていく。

P.www


A.わー。マジック業界は明るいですね笑。


P.マジック業界明るいですよ笑。


A.マジシャンとして目指しているもの(大会で優勝する、尊敬しているマジシャンになりたい)はありますか?


T.有名なマジシャンと会いたい!


A.例えば?


T.まぁAhanさんとか。


A.www いやー分かってるなーw


P.すごいよだって後ろに見えてる景色見てごらんよ。あそこ日本じゃないよ。マレーシアだよ。


A.そう、今マレーシアいるんです。


T.初めて知った。

P.え、ほんと?私大志の影響ですごい見るようになっちゃって。


A.いやー恥ずかしいなw

では、学業とマジックはどちらが大切ですか?


T.んー、どっちだろうね?

P.どっちだろうね。いいよ、大志が思うように。

T.マジック。勉強も大事だけど、マジック。

P.www マジックが大事。うんうん。大好きだからね。


A.いいですねー。

今の自分にマジシャンとして点数を付けるなら、100点中何点ですか?


T.半分くらい、50点。


A.残りの50点は何が足りないですか?


T.声とか、コミュニケーション。

P.あーコミュニケーション?

T.声がもっと大きくしゃべれるようになりたい。マジックも大事だけど、声も大事。


A.もうプロマジシャンだね笑。


TP.www


A.初心者はテクニックを言うけど、本当のマジシャンってマジック以外のことを求めるんですよ。もっと声が大きくとか演技の部分を。その領域にもう入ってる笑。


P.おもしろーい笑。


A.おじさん恐ろしいよwww

今の自分に100万円のお仕事が来たとします。”何千人のお客さんを大志さんのマジックで魅了してください”という大きな仕事がもし来たら、不安や緊張、自信の無さから断りますか?それとも受けますか


P.どっち?

T.受けます! P.おー。やってみたいだろうしね。


A.そういう大きな舞台でも物怖じしないでいけますか?


T.うん。

P.たぶん今は欲がすごくて”出たい、やりたい、見せたい”っていう欲が笑。


A.熱意がすごいんだね。かっこいい。見習うよ笑。

”もっと早く”マジックを始めれば良かったと思いますか?


T.思います。

P.え、思うんだ。へー!


A.素晴らしいですねー。では最後です。

この記事を読んだ方に最後何かお願いします。まずはお母さんから。


P.えーうそー!ちょっと待ってなんだろう。

たぶんこの記事ってマジックが好きな人とかが見ると思うんですけど、私はマジックが好きな子の親であったり、それこそ不登校で悩んでいる親であったりとかの、”マジシャンを取り巻く周りの人達”が1人でも多くこの記事を読んでもらって、なんか...「こんな子いるんだなぁ。」みたいな。

夢を追っている子を、みんなで応援してほしいなぁみたいな笑。なんかあまりまとまってないですけど笑。


A.ありがとうございます。

では最後に大志さん、何か一言。


T.マジシャン同士繋がったりとか、マジック好きな人がもっと増えてほしい。


A.それはマジックが好きな人?それともマジシャン?


T.どっちだろう?

P.どっちがいい?マジックが好きな人が増えるのと、マジシャンが増えるのと。

T.マジックが好きな人!


中学生マジシャン大志

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