「キラリン...いや、ここではあえてKiraさんと呼ばせていただきます笑。30分のインタビューですが、よろしくお願いいたします!」
みなさんこんにちは!Magish代表のAhanです。
Magish独占インタビュー第2弾、高校生にして第2回MagishCup優勝者のKiraさんにお話を伺いました。
”令和を生きる若手マジシャン”を深掘りさせていただきました。
※インタビューの内容を一部加筆、修正しております。
インタビューの様子
深掘り
〜Kiraさんってどんな人?〜
A=Ahan、K=Kira
A.生年月日は?
K.2006年7月6日生まれです。
A.マジックを始めたキッカケ
K.キッカケは中学2年生の頃にYoutubeのマジックの解説動画を見て、かっこいいなと思って始めました。
A.その解説動画はどなたの動画ですか?
K.ひろむさんっていう方の解説動画です。その中のトップショットの動画を見て「カッケェ」と思って、お姉ちゃんのトランプ借りて練習し始めました。
A.マジックを始めたのは何才くらいですか?
K.中学2年生の頃くらいからですね。
A.14才くらいからマジックを始めるってすごいですね。そこからマジックを学ぶのは動画がメインですか?
K.そうですね。メインは動画ですね。
A.個人的に若手マジシャンに分類されると思っているんですが、人前でパフォーマンスする機会はどれくらいありますか?
K.今は受験勉強があって忙しいですが、主に活動してたのはストリート(路上パフォーマンス)です。
あとは地元のお祭りの場とか、それを見た小学校の先生とかが呼んでくださって小学校でやったり、お仕事として介護施設とかですね。
A.そういう場ではサロンマジックとかをされますか?
K.そんな感じです!いろんな道具使ったりトランプ使ったり派手に見えるようにしています。
A.初めて人前でマジックを披露した時(お仕事として)の感覚はまだ覚えていたりしますか?
K.やっぱり手が震えるのと、言葉が詰まる。この2点が特に印象として残ってます。僕の中で。
その時お客さんが100円をくれたんですよ。でもその時に「もう少し上手くなったらもっと稼げるよ。」ていうのを家族連れのお父さんに言われたのを今でも覚えています。
A.厳しい1発目www
K.しかもそれが最初に見せたものにして最初のお金だったので、その100円玉はすごく覚えてますね。
A.”マジシャンとして”これからも活動は続けていきますか?
K.大学受験が落ち着いたら、チームに入ったりバイトとしてマジックバーとか考えてますね。
A.若手マジシャンが継続してくれるのはとても良いことですね!
深掘り
〜若手マジシャンとして〜
「では、ここから少しずつ深掘ります。NGとかあったら言ってください笑。ここからは”若手マジシャン”として答えてください。」
A.マジックは実力か?経歴か?
K.うわーwwwちょっと、まぁ、うーん...
マジシャン側の問題でいうと経歴、ただお客さん目線だと実力だと思います。お客さんからしたら経歴じゃなく、上手くて、面白くて評判がいいマジシャンを呼びたい。
ただ、マジシャン側からすると「経歴も浅い、しかしオレより実力はあるであろう。でもオレの方が出ている経歴が長いからちょっと上だよね。」みたいな感じで経歴が重視されることもなくはないであろう。
これはまぁ、人間の嫌味的なあれですけど笑。
A.大人な回答ですね笑。もっと若くて破天荒な「実力っしょ?」みたいなのを少し期待していましたwww 今どきの人は素晴らしいですね笑。
では、若手マジシャンとしてのメリットは?
K.やっぱりどうしても、正式なマジシャンだとお金がかかる。だけど若手だと学業があって
そちらがメインです。なのでそんな大きな金額を請求されないのかなと。
僕も正式なお仕事の依頼があったときは「基本3万円だよ。」って知り合いのマジシャンの方に教えていただいたんですけど、学生のマジックごときで3万円も請求できないと思ったから「交通費込みで1万円で大丈夫ですよ。」って。そういう感じでリーズナブルな感覚で依頼できるかなと。
あとは地元のネットワークに根強いというか、愛されやすいというか。地元だと評判が広まりやすいので。ここの小学校にいた子がやってくれるよ、みたいなのがあってネットワークが広がりますね。
それがお互いに若手マジシャンとしてもメリットだし、地元のそういうところも呼びやすくてメリットなのかなと思いますね。
A.若手マジシャンは何才までだと思いますか?
K.えー、若手...
やっぱり学生が若手と言っていいんじゃないですか。
A.例えば中学生からマジックを始めて大学卒業まで続けるとマジック歴10年とかになるじゃないですか。それも若手と捉えますか?
K.おー。10年か...
マジシャンっていう生き方をするんだったらもう、ベテランと言えるかなと。ただ、学業というものをメインに置いて、それにプラスでマジシャンということになれば僕は若手だと思います。
A.やっぱり学生は勉強の方が大事ですからね。
K.勉強が、やっぱりそこに一番時間をかけなきゃいけないし、かけられる時期なので、それを除くことはできないのが学生なので。そこにプラスαでマジックをしているから、まだ若手でいいんじゃないかなと思います。
A.”若手マジシャン”という肩書きは強いか弱いか?
K.んー...、弱いと思います。やっぱり何て言うんでしょう、甘く見られる。あとそもそも可愛がられるとか。なんかがあるかもしれないです。
A.若手マジシャンが”若手マジシャン”と言う肩書きを脱却するために必要なことは?
K. ...。若手マジシャンがね...。
自分の力で契約を取って、お金をいただいて、ご飯を食べられるようになる。かな?マジシャンとして生活できていたらってことですね。
あとは実力かな...。若手なのにこんな技術を持ってる。「いや、それもうベテランじゃん。」くらいの技。なのかなー。
マジシャンとしての経験が大事かなと。
A.では、生意気な質問をさせていただきます。若手マジシャンとして今のマジック界の先輩マジシャンたちにアドバイスをしてください。
K.うわwww なるほどねー笑。
一部の方に向けた内容になっちゃうんですけど、今のマジシャンって”マジシャン向けのマジック”をけっこうやると思うんですよ。対マジシャン用マジックみたいな。でもマジックってエンターテイメントで、人に魅せるものだと思うので、対お客さん用のマジックをもう少ししてほしいなとは思います。
なんだろうな、ちょっとしたマジックでも知ってる人はけっこういるので、簡単なマジックとかって動画で解説されているものが多いし、「あっ、それ知ってる。」ってこととかになるともっと難しいのもっと難しいのってなって、それが対マジシャン用になっちゃうみたいな。
でもそれはエンターテイメントの”お客様を楽しませる”っていうのとはちょっとズレているかなと思います。
A.素晴らしいですね。ドンドン熱く語っていただいて良いですよ笑。
では、逆に自分より若いマジシャンにアドバイスを求められたら何と答えますか?
K.謙虚でいなさいと。もう、それしかない。謙虚に。
何て言うんだろう、自分の力に酔いしれないというか。どんなに自分より下手な人がいても、そこには絶対自分より上手い人もいるので。自分が劣っている部分っていうのは必ずあるので、謙虚でいなさいと言いますかね。
深掘り
〜マジシャンkira〜
A.彼女になる前の女性にモテるための武器としてマジックを見せますか?
K.僕は絶対なしです。絶対にないです。見せないというか、僕の場合は委員会で一緒だった子なんですけど、え待ってなんだこれwww
まぁ委員会で一緒だった子なんですけど、全体的なイメージでは僕はマジックができる人っていうイメージがついてたんですよ。大きい集団の中でポツンと彼女が1人いるなっていう中でマジックしたりはしますけど。でもそのあとデートとかにお誘いして何か待ち時間にマジック見せようか、みたいなのは絶対にないです。
マジックをそういう風に使うのは、アプローチとしては間違っているかなと。
A.学生マジシャンは学校でモテますか?
K.モテはしないです。でも知名度はあがります。
例えば友達と学食でいるときに、友達の友達がいると「こいつマジシャンだよ。」っていうと、「えっ!あのマジシャンの人!?」みたいな見られ方はします。
A.異性からモテるというよりは人モテするってことですね。
K.そうですそうです。女子も男子も集団から認知されているって感じですね。
インスタとかにマジック動画を投稿して、それを見た人とかが言ってくれたりします。
まぁあんまり学校にいないので、マジシャンが。
A.そうですよね。学生マジシャンが学校に1人いるっていうだけでもなかなかレアですよね。光るポケモンくらいのレア度というか笑。
K.レア度は確かに高いですね。
A.今のKiraさんの状態で、若手マジシャンとしてマジック界をどれくらい変えられますか?もしくはどういう風に変えたいなという理想はありますか?
K. ...。うーん。...どうだろう。
マジックをする人って、やっぱり珍しい。でも誰でもできる。若手を増やす、みたいなことは今の僕の状態だったら可能ではあるかもしれないです。こんな高校生でもマジックをやってお金もらってる。
それを聞いた僕より年の下の子が、「僕もやりたい」みたいなことを思ってくれるようなことは僕は可能だと思います。
...、ストリートやっていて、男の子がいらっしゃったんですけど、幼稚園か小学生くらいの。その子にストリートでマジックを見せて「すごい!」って言ってくれて、それで僕がインスタあげた時に関西まで来てくれて、そこでトランプあげたりコインあげたり。自分でマジックを練習して僕に見せてくれたりとか。
そういうのを見て本当に若手が増えるって、このマジック業界の未来が明るくなるとイコールだと思うので。
そういうことをやっていきたいし、やっていけたら良いなと思いますね。
A.では最後の質問です。
この記事を読んだ人に最後に一言おねがいします。
K.僕がこの地位にいれるまでにできたことは全て僕の力ではない。他のマジシャンの助けだった。名前は出さないですけど僕の師匠www のおかげなので笑。
まぁ他の人を頼るようにすると、マジシャンではなく人間としてちょっと成長できるんじゃないかな、って僕はいつもそう思ってます。
マジシャンKira
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