TikTokフォロワー数42万人を超えるマジシャンTeru。投稿する動画も次々と100万再生を超えるマジシャンTeruの真髄は、運なのか。はたまた彼の術中なのか。
SNSからだけでは見えない、彼の本質をMagishの独占インタビューで解き明かす。
インタビューの様子
深掘り
〜マジシャンTeru〜
※A=Ahan、T=Teru
A.生年月日は?
T.1998年9月5日なので、今年26歳ですね。
A.ザックリとしたTeruさんのマジック歴を教えてください。
T.マジックを始めて人前でやったのが、小学校6年生です。クラスのお楽しみ会で笑。そこからマジックで感動してもらえる、っているのが嬉しくて。それからうちの母親が介護施設で働いてて、そこからボランティアで場所をもらい始めて。
そこから「こういうマジックが拍手をもらいやすいんだなー」とか「こういう話し方だと聞いてくれるんだな」っていうのを勉強していくなかで、高校に上がるタイミングで行こうとしてた高校に先輩のパフォーマーが卒業生にいるっていうことが分かって、その先輩が風船のパフォーマーさんで、その方のパフォーマンスを見た時に「うわぁ、かっこいい!」っていう”こんなショーをしてみたい”っているので心が動かされて、そこから行ける範囲でショーを見に行って「どういう構成、どういう曲、どういう衣装」っていうのを学んでました。
そこからその方から「プロのパフォーマーのグループがあるから、よかったら入る?」って誘っていただいて、それが高校くらいの時でした。
18歳のときに初めてそのパフォーマーの方から、出演料とか時間が決まったイベントのお誘いがあって、自分では一応プロから認められたってことでそこから”プロマジシャン”って言ってます。
今でもその方と仲良くて、最近はサバゲーを一緒にやってますね笑。
A.一番得意なマジックはなんですか?
T.得意なマジックかー、なんだろう?まぁやっぱりトランプとコインは一番歴が長いので、一番自信があるマジックかなぁとは思いますね。
A.いつまでマジシャンを続けますか?
T.一生。
A.おー笑。かっこいい笑。
T.いや他の仕事できないですよここまできたら笑。
A.ではTeruさんを呼びたいってなったらどうすればいいですか?例えば誕生日パーティーとか、会社の歓送迎会とかで。
T.ぜひ、ホームページをご覧いただければ!笑
A.あーそこにもう書いてあるんですね笑。
T.そうです。どんなショーの内容でとか、予算はいくらくらいとか。一応予算に応じてこちらも対応は可能なので。
A.では詳細はぜひホームページを確認ということで笑。
マジックより好きなことや趣味はなんですか?
T.最近はもう先輩方とサバゲーですね笑。始めるとねー面白いんですよね笑。
A.マジシャンになりたいのか、マジシャンをキッカケに”Teru”というタレントとして生きていきたいのか。
T.なるほどねー。えーっとですね...
最初はマジシャンで行こうっていうのだったんですけど、マジシャンの弱いところって”人が死ぬところ”で、マジックという現象が強いじゃないですか?だからマジックすごかったけど、人は覚えていないっていうが一番悲しいので。だから最近はTikTokとかライブとかショーの時もそうですけど、自分個人として見てほしいなっていうのはあります。
他のパフォーマーさんとか見ててもうそうですけど、上手な人はマジックに限らずジャグリングとかバルーンアートとかもそうですけど、人が見えるんですよ。それを自分のショーの中で”Teru”っていう人を出したいっていうのはありますね。
だからまぁ...後者ですね。
A.仮にですが、一般のお仕事に就くことは想像できますか?
T.はー、今はないかなー...。なにやってるだろう笑。
アルバイトも経験しましたけど、本当にね向いてなかったんで。いやー、想像できないです笑。
A.素晴らしいですね笑。
今の自分の職業(肩書き)を1つ答えるなら何になりますか?例えばマジシャン、ライバー、パフォーマー、TikTokerなど
T.僕個人的には”マジックパフォーマー”っていうのが一番しっくりきますね。
A.マジックパフォーマー?
T.そうです。名刺にも書いてあるんですよ。マジックパフォーマーって。
深掘り
〜過去から今〜
A.今マジシャンとして活動するためにSNSはどれくらい重要だとおもいますか?
T.今の時代であればかなり重要じゃないですか。やっぱり知ってもらうのが一番早いですし、SNSが名刺代わりになってるじゃないですか。
例えばマジシャンTeruですって言った時に、「なにかSNSはされてますか?」ってやっぱ聞かれるんですよ。そこで「TikTokやってます、Youtubeやってます、インスタやってます。」って答えると「じゃあ後で見ておきますね。」って、そこからお仕事がきたりしますから。SNSはやって損はないしやってた方が有利かなと。
A.やらないよりはやった方がいいですよね。
T.そうです。得意不得意はあると思いますけど。
A.Tiktok50万フォロワー、Youtube20万フォロワー、Instagram10万フォロワー、どれか1つアカウントが手に入るならどれがいいですか?
T.えーと...、インスタかな。インスタ10万人の方が強いと思います。自分がTikTokやってるからなんかあれですけど笑。
A.理由を聞いてもいいですか。
T.TikTokYoutubeは動画媒体じゃないですか。出してる人のペースで編集したりとか、で見てもらう。テンポの良いカット、テンポの良い音楽とかで見やすくしてる。けど時間って決まってるじゃないですか。1分の動画だったら1分だし、10分の動画だったら10分のだし。けどInstagramは自分の見たいペースで見れるんですよ。写真だったり文章だったりとかを。文章早く読める人は早く見れるし、長い文章だったり動画だったらゆっくり見ることもできる。情報処理っていう点で見るとインスタの方が強いかなって。
A.TikTokじゃないんだね。
T.TikTokは、そうですねー。僕がやってるジャンルが特殊っていうのもあるんですけど、インスタの方が”コアなファン”が多いので。なのでインスタのフォロワー数が多い方がいいんじゃないかなと。とか言ってますけど僕はそんなにフォロワー多くないです!笑
A.元々ポコチャやイチナナなどを始めたキッカケはなんですか?
T.コロナで死にかけたからです笑。
A.その時はもうマジシャンとして活動してましたか?
T.18歳くらいから活動を始めてて、20歳の時に拠点を大阪に移したんですよ。拠点を移してすぐにバーとか、飲食店周りとかでお仕事いただいてその繋がりでイベントとかも予定が入ってたんですけど、コロナになった時に全部吹き飛んでいって。「やばいやばいやばい」って笑。収入源が無いぞってなった時に、パフォーマーさんとかが。前々からYoutubeとかが大事なのかもしれないって思ってて、そのタイミングで始めたのがポコチャです。その派生で始めたのがイチナナです。
A.ライブ配信とかがしたいっというよりも、コロナでやばくなったっというのが根本なんですね。
T.そうですね。「何かしなきゃいけない。」っていう。あの時業界ブチ壊れましたからね笑。
A.TikTokをSNSのメインにしていますが、理由はありますか?
T.単純に見てる人、利用者が多いからですね。ポコチャとかイチナナをやっている時に「次フォロワーを増やすにはどうしたらいいか?」って1回調べたんですよ。一番インストールされてて一番見てるのは何かって。当初はYoutubeの次にTikTokだったんですよ。それで
Youtubeは編集大変なのが分かってたんで、じゃTikTokやってみようかなっていう、まぁ軽い感じで始めましたね。
A.TikTokがバズっていると思いますが、運ですか?それとも計算ですか?
T.えーと、半分計算の半分運ですね。
それも理由があって。確かに最初は運で伸びましたね。最初は。あーでもどうだろうな...。最初の動画は計算ですかね。どっちかと言うと。最初の動画は計算で、そこから運良くいけたというか。原点で見ると計算が入ってると思います。
一番最初の”これ絶対伸びるだろう”って言う動画がパンッて伸びて、最初のやつは運ではないかもですね。
でも最近は、あまり考えていないような...、どっちでしょうね?計算が多いのかな?でも自分の中で「この編集気持ちいいな」っていうのが計算に繋がっている可能性はあります。
A.最初は計算してたけどそれが今は当たり前になったというか、
T.そうそうなってきちゃったから、それが運と思っているのかもしれないです。だからまぁ計算になるのかな?...じゃ計算で!笑。
A.じゃ計算にしましょう!笑
動画の本数とクオリティはどちらが大切ですか?
T.クオリティですねやっぱ。TikTokに関してはクオリティです。じゃないと伸びないですね。
深掘り
〜今から未来〜
A.Teruさんの動画の”形”って決まっているじゃないですか。種明かししてそうでしてないという形はどう思いつきましたか?
T.えーと、経緯を話すと、元々磁石を使うネタっていうのは別のTikTokerさんがやってたのを”面白いなって”、ただその方はしゃべってやってたんですよ。動画自体はすごく面白かったので、自分なりにどう作ったら面白いかなって。基本的にしゃべるのが苦手なので、特にカメラに向かって一人で話すみたいな。ライブとか人前でショーってなったらいいんですけど。なので極力しゃべりたくないと。じゃあ喋らずに動画を作ろうっていうので、曲に合わせて淡々と手元のシーンとかを作って出したら、それがポーンって伸びてそこから
今の動画が出来上がったっていう感じです。
A.その形はいつ頃思いつきましたか?
T.あれは確か、2年前かな。それ以前は全く別の動画を作ってました。今の形ができてからはパターンを量産してやってますね。
なので遡ると自分の進化が見えますかね笑。昔こんなんやってたなーみたいな。いろんな動画を出してる時は迷走してます笑。
A.でも最近ちょっとずつ変化してるなと思うのですが、それはまた何か計算してますか?
T.どういう変化ですか?例えば?
A.音楽や動画の起承転結も全部テンプレートに当てはめてたと思うのですが、以前よりそのテンプレート感が薄くなっていると思うのですが。
T.そうですね。最近は曲を使わずに動画を作ってます。それも一応自分の中では計算に入れてます。曲ってテンポができあがっているので、そこに乗せて動画を作ると次また似たようなテンポの動画がくると「同じじゃん」って飛ばされるんですよ。だから曲がいっぱい溢れている中で無音の動画とかが入ると”見ちゃう”っていう状態を作れるんですよ。
それを今実験しているところです。
A.TikTokでの目標はありますか?
T.まぁ一番は自分について知ってもらいたいっていうのはあります。自分の動画から「なんじゃこいつ」っているのが...、
A.あ、それ次聞こうと思ってた笑。
T.ほんとですか?じゃ置いておこう笑。
A.すいません笑。では、TikTokでの目標はフォロワー数やギフトなど”マジシャンTeruを認知してもらう”というのが一番大きいと思いますが、アンチが多い動画コンテンツじゃないですか。動画のコメントで「マジックしてないじゃん」みたいな。あれはどこまでが計算内ですか?
T.基本的にそういうコメントがつくだろうっというのは動画を出す前から「こういうコメントが付くだろうな」っていうのはあって、動画を出した時にコメント欄も見て「よしよし思った通り」っていうのはありますね。
基本ツッコミ待ちですね。やっぱりツッコんでくれないとあの動画は回らないので笑。動画+コメント欄が1つのコンテンツみたいな部分はありますね。
A.掘れば掘るほど味がしていいなぁー笑。
T.スルメみたいですよね笑。
僕アンチをアンチと思ってないので。ファンだと思ってるので笑。
A.マジシャンをずっと続けるとのことですが、1年後や5年後の未来はどう見ていますか?
T.あー来年か。なるほど、面白いこと聞きますね笑。
もちろん普段の営業もそうですしTikTokやライブ配信だったりっていうのも、両方強化したいっていうのが目標であって。例えば普段の営業のショーのクオリティを上げるために準備していたり、ライブ配信も今年で3周年目なんですけど、企画のある配信をやってみようかと考えていたりしてますね。なので全体的にレベルをグッと上げたいなっていうのが来園の目標としてありますね。
A.では5年後はどうでしょう?
T.5年後ねー。どうなってるやろ?
そもそもSNSがどうなっているかにもよりますよね。TikTokが死んでいる可能性もあるし。ただ、SNSは続けたいとは思っていて、媒体が変わっても。今いる応援してくださっている方も、媒体が変わっても一緒に付いてきてもらえるようにがんばりたいし、それに並行してパフォーマンスの方もレベルを上げていきたいなーと。
でもほんと5年後って想像つかないですよね?
A.そうだねー。こうなっていたいなっていう理想はあるかもだけど。
T.ただまぁ、今の状態っていうんですかね、平日動画稼働して週末にイベントっていうのが心地いいというか。すごく自分の中で”両方できているな”ってしっくりきている感じですね。その両方をもう少しレベルを上げたいっていうのは変わらないですかね。
マジシャンTeruを使い続けられるのであれば、SNSでもリアルでも両方生きていたいなっていうのはあります。
A.では未来を見据えた話ということで、「家族」は作りますか?
T.すぅーーー...、相手がいないからなーwww
A. www結婚願望とか子供が欲しいとかはあるの?
T.いや〜、マジで全然なくて今は。あのー同級生とかでもう家族がいるとか子どもがいるとかっていうのはいるんですよ。たまにイベントとかで会ったりした時に話を聞くと、まぁだいたい愚痴しか返ってこなくてwww 「〇〇で幸せだよ」みたいな話を聞きたかったのに、けっこう愚痴で返ってくるから大変なんやなっていうので笑。
まぁ幸せではあると思うんですけど、そういう話を聞いちゃうとそっちには行けないなーっみたいな、踏み込めないなーっていうのはありますね。
A.仮定のお話ですが、もし結婚して子どもが「パパみたいなマジシャンになりたい。」っと言ったらどうしますか?
T.まぁどこまでの熱意かは分からないですけど、止めはしないですね。
なぜかっていうと自分の親がそうだったんですよ。「やったことが無いのに否定はできないい」っていうのが自分の母がずっと言ってたんで。それは確かにそうだなって、全然相手もいないし子どももいないけど、子どもができたらそういうふうにしてあげたいなとは思いますね。
自分が今こうなっているのは、そういうお陰もあるのかなっていうのは思いますよね。
A.Teruさんより後輩のマジシャン達に”生意気に”アドバイスしてください。
T.生意気にアドバイスしてくださいw えーなんだろうなー。生意気に...楽しめ!笑
A.www
T.楽しめ!笑
いや最近つくづく思うんですけど、自分が楽しくないとやっていけないなーと思ってて。なんでもそうですけど自分が楽しいって思わないと。マジック嫌いだけどマジシャンですっていう人もたまにいるけど、いやそれ絶対ウソやろって笑。絶対どこかで好きやし、何かしらの部分で好きっていう感情があるだろうって。
だから楽しんだ方がいいんじゃないですかね。失敗も楽しいし。
A.一生マジシャンでいるとのことですが、現場マジシャンなのかSNSやライブなどのオンラインでのマジシャンとして続けていくのか?一生現役の人前に出るマジシャンでいますか?
T.そうですねー、マジシャンっていう定義にもよると思うんですけど。僕の中ではマジシャンはマジックをする人っていう認識で、だから何かしらで一生マジックは発信し続けていくだろうっていう考えです。なので人前でもそうですしSNSもそうですし。
マジシャンTeruを一生名乗っていきたいっていうのが目標ですかね。
自分で名前を作ったんですけど、自分の中では本名よりも気に入ってるっていうと語弊があるけど、最近は本名よりもTeruを使う方が多いから自分の中ではすごい定着してますね。なので一生名乗っていきたいなとは思いますね。
A.では最後に読者の皆さんに一言。
T.なんだろなー。やっぱり好きなことは裏切らないですね。
A.かっこいい笑。
T.最近つくづく思いますけど、好きなことをやり続ければそこに”なんか”あると思うんですよ。一時期この仕事できないっていう時もあったんですけど、結局は今この仕事をしているんで。やっぱりマジックが好きなんだなって。
だから自分が好きなものを研ぎ澄ますっていうのが一番自分にとっても幸せになれるし、相手も幸せにできる。
マジシャンTeru
|執筆者
Magish代表 Ahan
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